2010年11月13日
シューマン:ウィーンの謝肉祭の道化/子供の情景/幻想小曲集/ピアノ協奏曲
蝶々/アラベスク/子供の情景/クライスレリアーナ/3つのロマンツェ
幻想曲/フモレスケ/交響的練習曲
トッカータ/幻想小曲集/ノヴェレッテン
ピアノ:イヴ・ナット
指揮:ウジェーヌ・ビゴー
管弦楽:Orchestre Symphonique
CD:仏EMI CZS 7 671412
イヴ・ナットは、フランスのピアニストではあるが、シューマンやベートーヴェンなどのドイツ人作曲家の作品を弾かせると、ドイツ人以上の深みのある、構成美が際立って優れたピアノ演奏を聴かせる。このアルバムでもシューマン独特のロマンの色濃い特徴を押さえて、実に魅力ある曲に仕上げている。中でもピアニストの力の差がはっきりと分る「ピアノ協奏曲」「クライスレリアーナ」「幻想曲」「フモレスケ」「交響的練習曲」の5曲は、これまで発売されたCDの中でも1、2を争うほどの出来栄えだと私には思われる。